桜子さんの体験談
受けた方: 桜子さん(UAE時:32歳/独身)
筋腫の状態: 多発性筋腫(UAE前に一部を核出)
UAEを受けた日: 2007年6月
UAEを受けた病院: アモルクリニック(神奈川県横浜市)
【UAE手術当日】
13:30から手術予定。12時に病院到着し、すぐに血圧検査。鎮痛剤を1錠飲まされる。
リカバリー室へ移動し手術着に着替える。ベットに横になり点滴を1時間。尿管を入れられる。
時間が近くなり胸に別の針を刺される。痛み止めの入った注射器と一緒にテープで固定(翌日まで刺したまま)。
そして点滴より麻酔が入る。すぐにボーっとしてくるが意識はある。
隣の手術室へ歩いて移動(看護婦さんに支えられながら)手術台に横になり、葉山ハートセンター放射線科の瀧康紀先生が登場。
右大腿動脈(足の付け根)を穿刺痛みは全くない。カテーテルが入る感覚もなし。
しばらくすると先生が『これから子宮動脈を塞栓します』。意識はあって先生の声もはっきり聞こえるが
麻酔のせいでボーっとして返事は出来ず・・・。塞栓された瞬間、例えるならぬるま湯が血管を通るような・・・
子宮辺りが温かくなったような感じでした。
手術は あっという間に終りました。確か先生は9分?秒と言ってたような・・・。
術後はリカバリー室へ戻り、しばらくの間は足を動かせないようにテープでグルグル巻きに固定。
時間ははっきり覚えていませんが3時間位は麻酔のせいで爆睡でした。
そして、お腹の激痛で目が覚める。何とも言えない痛み。
子宮を雑巾絞りされるような・・・あまりの痛みに耐える事が出来ず、看護婦さんを呼ぶ。
痛み止めの注射を打ってもらうと我慢できる程度に痛みも落ち着く。
体も動かせないため、腰も痛くなり辛い。寝返りさえ駄目と言われ、苦痛な時間が流れる。
6〜7時間リカバリー室で横になった後、グルグル巻きのテープ、尿管が外される。
夜の8時頃車イスで病院の近くのホテルに運んでもらう。
この病院は入院施設がないため、手術を受けた患者は指定されたホテルに泊まり、
夜中の0時頃クリニックの先生が往診しに来てくれるシステムでした。
それもかなり不安でしたけど・・・。ホテルに着いてから翌日までは地獄のような時間を過ごしました。
先生が往診に来た時は痛みに耐えられず痛み止めの注射を打ってもらいましたが、
朝までは少し眠っては痛みで目が覚める。ひたすらその繰り返し。
痛みが強くトイレに行きたくても体がまったく動かせないため、付き添ってくれた母親と妹の肩に腕を持ってもらい体重を預け、
ズルズルと引きずられながらやっとの思いでトイレにたどり着く。
熱も38度以上出てましたが、痛みの方が強くて気にならなかった。
朝までは時間が過ぎるのがとてもとても長〜く感じました。
【手術翌日】
翌日朝9時、看護婦さんがホテルに迎えに来てくれる。車イスで病院へ戻る。
またリカバリー室に行きベットで休む。まだ痛みが強かったので痛み止めの座薬を入れてもらいました。
しばらく休んで過ごし昼過ぎには痛みも嘘みたいにおさまり、足元はおぼつきませんが1人で歩ける位に回復しました。
ほとんどの人は翌日の昼過ぎにはもう自宅へ帰れるそうです。
私は心配症なので新横浜にもう1泊してしまいました・・・。
【帰宅後】
病院を出てからは痛みはなかったものの37.5度位の微熱が1週間ほど続き、体はひたすらダルイ感じでした。
先日術後1ヶ月が過ぎてMRI検査をしてきました。
まだ1ヶ月なのでそれほど筋腫の縮少は見られませんでした。
ひとつ残念のことが・・・ほとんどの筋腫は壊死しているが一部、生きてる筋腫があるとのこと・・・。
同じ頃、術後初の生理がやってきてビックリしました。以前はかなりの多量出血でしたが半分位に量が減ったように思います。
【UAEを受けるまでに】
去年、筋腫の開腹手術を受けて16個の筋腫を摘出しました。
手術で実際にお腹を開けてみたら、砂を撒いたように筋腫の目があり、
全部は取りきれず半分以上残したままお腹を閉じるしかありませんでした。
術後にその説明を聞かされた時はショックでした・・・。
筋腫の事を甘く考えていた自分も悪いのですが、"1度の開腹手術で済むなら我慢して受けよう"、
"大きい病院でやってもらうんだから"と、安心さえしてました。
再発の話を聞かされたのも手術後でした。
筋腫が残ったため、退院後はホルモン注射療法を受けました。しかも半年も・・・。
これも言われるがままに受けましたが、4ヶ月が過ぎた頃、副作用で、ひどい頭痛やひたすら汗をかいたり、
最後には呼吸してると胸が苦しく喋ることも辛くなり(更年期の症状)、
仕事(接客業)を続けるのが困難になり、13年勤めていた会社も辞めました。
とても半年も治療が続けられず5ヶ月の注射でギブアップしてしまいました。
耐えたおかげで残った筋腫の成長は止まりましたが・・・・・治療後体が元に戻ってから、また筋腫の成長がすぐに始まりました。
UAEを知ったのもちょうどこの頃。
開腹手術をしてくれた先生が、こんな方法もあると教えてくれました。
"どうしてもっと早く教えてくれなかったのだろう"と思いましたが、将来妊娠を希望しているので、きっと言わなかったんだと思います。
開腹手術でたくさん筋腫を取って、私の子宮の内膜はかなり薄くなってるそうで、
再度の開腹をすれば子宮がボロボロになり、妊娠さえも無理になると言われました。
そうなるともうUAEしかないと先生も思ったのでしょう。
再発してから何件か病院のはしごもしました。
やはりUAEをやらない病院にいって診察を受けても、先生の出す答えは子宮全摘でした。
UAEについて質問してみても一般病院の婦人科の先生達は、「わからない」「なんとも言えない」そんな答えでした。
まだ実績も少なく保険適用外であれば、きっと勧めにくいのも現状なのでしょうかね・・・。
自分自身もUAEを受ける事は避けたいと思っていました。どうしても子供を産みたいからです。
UAEと妊娠の関係については、まだはっきりとわかってない。
卵巣機能が低下する可能性があるなど、デメリットの説明を聞いて、さらに不安になりました。
でも悩んだところで私にはもうUAEしか方法がない。
このまま何もしなければ筋腫は育ち手がつけれなくなれば全摘になってしまう。
未婚で子宮がなくなるのは、やはり抵抗があるし、つらい選択だと思います。
1ヶ月位悩んだかな〜、最後に去年、開腹手術をしてもらった先生のところへ行き、
悩んで答えが出ないと相談しに行きました。
そして言われた言葉は「UAEについては、わからないけど将来、妊娠を望むのであれば受けるべきだ。
リスクはあっても子宮が残せる。子宮さえ残せることが出来れば妊娠の確率は0ではない」
その言葉で背中を押してもらいました。
今はまだUAEを受けてよかったかどうかは正直わかりません。
筋腫のある場所も悪く、先生からも筋腫分娩と感染症の確率が高いと言われてます。
今のところは問題ありませんが・・・。
きっと筋腫に悩まされている方はたくさんいると思います。
自分がこんな目にあってみて色々な事を考えさせられました。
こんな経験でも少しは悩んでる方のお役に立てれたら幸いです。
<2007年6月>